ピアノの構造について説明しましょう。
グランド・ピアノはモダンピアノの一種です。グランド・ピアノでは、地面と水平にフレームと弦を配し、弦は奏者の正面方向に張られていますので、グランド・ピアノはきわめて大型の楽器となりますので、充分に共鳴の得られる天井の高い広い部屋に設置することが理想的だといえるでしょう。グランド・ピアノは、大まかに言うと、全長がおおよそ2.2mから3mである「コンサート・グランド」、おおよそ1.7mから2.2mである「パーラー・グランド」、これらよりも小さく、ものによっては幅よりも全長の短い「ベビー・グランド」に分けられます。ベビー・グランドは、1884年にゾーマー社が特許を取得しました。
アップライト・ピアノもモダンピアノの一種です。フレームと弦を地面と垂直に配し、鍵盤とハンマー部分から上下に延びるように作られているため、グランド・ピアノよりも場所がいりません。一般に、水平に動くハンマーでは、反応のよいピアノ・アクションを製造することは難しいと言われていますが、これは、ハンマーの戻りがバネに依存しており、経年劣化するためだといえます。これに対して、グランド・ピアノではハンマーは重力によって戻りますので、アップライトのハンマーよりも動きが一定で、演奏のコントロールも楽になるといえるでしょう
19世紀に製造が始まったトイピアノは、元々は玩具用のピアノでした。またアーヴィング・バーリンは、1801年にエドワード・ライリーが開発した移調ピアノという鍵盤の下に備えられたレバーによって、変えたい調に移調できるという、特殊なピアノを使用したのです。20世紀現代音楽の楽器として、標準的なグランド・ピアノに演奏前にさまざまな物体を取り付けて音色を変えたり、機構を改造したりした、プリペアド・ピアノがあります。980年代以降には、サンプリング技術を利用して打鍵にあわせて音を再生する電子ピアノが登場したのです。
ピックアップ
![]()